マンションの規模って住み心地に影響する?~その1:大規模マンション編~

マンションとひとくくりに言いますが、その階数や面積、戸数などによって「大規模マンション」「小規模マンション」に分けられます。

同じ「大規模マンション」でも、立地や間取り、築年数によっては内容も異なるものですが、「マンションの規模」に焦点をあてて、どんな点が住み心地に影響するのかについて考えてみたいと思います。

今回は、「大規模マンション」というスケールの大きい住居に住みたい人が知っておきたい特徴やメリット・デメリットを紹介していきます。

大規模マンションとは?

はっきりとした基準はありませんが、だいたい戸数が100を超えると大規模マンションと考えられるのが一般的です。大規模マンションには、都市型で階数が20階以上もある高層型の「タワーマンション」、郊外の広い敷地に何棟も建っている低層でありながら200以上の戸数を有する「多棟型マンション」などが見られます。後者では、戸数1000を超えるほどのマンモスマンションもあります。

●メリット

大規模マンションの魅力はなんと言っても充実した共用施設。都市部に見られるランドマーク的なタワーマンションでは、フロントのサービス内容も充実していて、まるでホテル並みのサポート体制のこともあります。展望室、ラウンジ、レストラン、フィットネス、シアタールーム、キッズルームなど、マンション内で楽しめるスポットが魅力点です。また、高層階での見晴らしの良さは抜群。遮るものがない圧巻の景色が日々の暮らしに潤いを与えてくれるかと思います。

一方、郊外にある多棟型の大規模マンションは、それほど高層ではなく見晴らしはあまり期待できないものの、敷地が広いため遊歩道や公園など住環境が整えられているケースが多いです。戸数が多いため、同じマンションに同級生が多いなど、子育て世帯には嬉しいメリットもあります。

●デメリット

豪華で充実した共用施設が、逆にデメリットとなることもあります。フィットネスジムやキッズルームなど、必要ない人にとっては支払っている管理費がもったいなく感じられるかもしれません。

また、高層階に住めばマンション内での移動距離がネックになるでしょう。特に、朝の通勤時間帯にはエレベーターの利用が集中すれば時間がかかることも…。

そして、ご近所付き合いについては深い関わりは期待できません。同じ建物に住む人はかなりの数のため、すべての人の顔を把握できるはずもないのは当然のこと。面識がないまま何年も過ごすケースだってあります。そんな感じで知らない顔を見かけても特に気にしないため、本当の不審者を見過ごしてしまう可能性があるのかもしれません。

まとめ

大規模マンションは、セキュリティもしっかりしていて、共用施設も充実。現代的なセンスの良い暮らしを期待する人にとっては、かなり住み心地はよくなるでしょう。

ただ、デメリットの部分も十分に理解し、何を優先して暮らしたいか…を明確にしてマンション探しをすべきなのかもしれませんね。