浴室リフォームの基礎知識!「在来工法」と「ユニットバス」の違いを知ろう~その1:在来工法の浴室~

浴室のリフォームをするときには、「在来工法」と「ユニットバス」というワードが出てきます。その違いについて聞かれると、ハッキリ答えられない人もいるかもしれません。

浴室リフォームでは、「どんな浴室にするか」を明確にするため、まずはそれらの違いについて、基礎知識として知っておくことをおすすめします。

今回の記事では「在来工法」の浴室に焦点を絞り、特徴やメリット・デメリットについてまとめてみました。

◆在来工法ってどんな浴室?

在来工法をひとことで表すと「オーダーメイド」。在来工法の浴室は、実は日本では古い昔からおなじみのスタイルです。浴室の壁や床がタイル素材で、昔ながらの雰囲気があるものは在来工法の浴室です。

壁、床、浴槽、天井…と、浴室を構成する部分を住宅それぞれに合わせて、その場で作り上げていきます。

◆在来工法の浴室が持つメリット

オーダーメイドの浴室なので、こだわりの素材やデザインにすることができます。「ヒノキのお風呂に入りたい」というように、木製の浴槽の要望も叶えることができます。

また、「大きな窓を作って庭を見ながら入浴したい」「浴槽のカタチを変わったものにしたい」「キレイな色のタイルを使いたい」など、こだわりながらオリジナル感満載の浴室に仕上げることができます。

在来工法はイレギュラーな形の場所にも、浴室を作ることができます。ユニットバスを作れないような形状であっても、臨機応変にプランニングができ自由度が高いのがメリットです。

◆一方…デメリットは?

在来工法は、ひとつひとつの工程を順番に造り上げていきます。そのため、工事にかかる日数は長めです。

また、防水処理がきちんと行われていないと水が内部に染みこんで腐ってしまいます。慎重に工事をしなければ、すぐに劣化するので職人さんのレベルも問われるところ…。確かな腕を持つ、経験豊かな工事業者に頼むことが重要です。作業日数が長くなるので、費用も高めになるでしょう。

そして、在来工法の浴室のデメリットとして、メンテナンスが大変というものがあげられます。

掃除が雑、お手入れ不足を続けていくと、タイルの目地にカビが発生して黒ずんでいることもあるでしょう。さらに、コーキングに亀裂ができてしまうと内部が腐ってしまうリスクも。日常のお掃除に加えて、コーキングの打ち直しというメンテナンスも必要となってきます。

◆まとめ

オーダーメイドの在来工法なら、自分のこだわりを形にし、「自分だけの空間」を作ることができるでしょう。ただ、素材や形にもたっぷりこだわることができる分、費用は高めとなることは把握しておく必要があります。

そして、近年主流となっているのが、もうひとつの浴室のスタイル「ユニットバス」です。次回は、ユニットバスの特徴について紹介したいと思います。