借地権付きの住宅購入にメリットはある?注意点とは?

マイホームの土地選びにおいて、選択肢のひとつとしてプラスしたいのが借地権付き住宅。「他人から土地を借りる」という形態で躊躇う人もいるかもしれませんが、メリットを知っておくとお得なマイホーム購入の近道となることも。

今回は、借地権付き住宅のメリット、そして知っておくべき注意点について解説していきます。

◆借地権とは何?「所有権」や「賃貸」との違い

土地を借りることで使用できる権利が「借地権」です。借りるのは「土地」だけで、地上にある建物は自分のもの。そこが「賃貸」とは違う点です。あくまでも他人が所有する土地に建てている住宅。最終的には土地を返却しなければなりません。

「土地+建物」をセットとして将来子供に残したいと考える人には不向きと言えるでしょう。ただ、借地権の期間が続いているうちに自分が亡くなれば、借地権の権利は相続させることもできます。相続した人は、契約が続くうちは使用する権利があるのです。

一方、「所有権」は建物と土地が自分のものです。第三者に売却することはいつでも可能です。もちろん、将来的には子供に相続させることだってできます。

◆どんなメリットがあるの?

まず、大きなメリットとしてあげられるのが、所有権のある土地と比べると安く購入できる点です。

「どのくらい安くなるか」については、地域によって異なります。都市部よりも郊外の方がお得感があり、所有権のある土地の5~6割程度の額で住宅が手に入ることもあるでしょう。

また、所有権とは違うので固定資産税を継続して支払う必要はありません。

◆注意しなければならない点とは?

借地権付きの住宅を買えば、土地についての地代を毎月支払う必要があります。そのほかに建物の分の支払いもしていかなければなりません。ただ、金融機関ごとに条件が異なるので一概に言えませんが、住宅ローンが通りにくい点がデメリット。資金面については、事前にしっかり計画しておく必要があります。

また、地主に認めてもらわなければ住宅の大規模なリフォームはできません。「建物には所有権があるのに自由にできないの?」と思うかもしれませんが、定期借地権(期間が終了したら更地にして返却する契約)の場合、建物の寿命を延ばす行為と考えられてしまいます。無断での改築は場合によっては契約解除の理由にもなりえるので注意しなければなりません。

借地権の契約内容によって違いますが、数十年単位で借りることができます。地代や住宅ローンなどいくつか注意すべき点はありますが、それをクリアできれば普通の住まいのように暮らすことができる物件です。

自分のライフスタイルや立地条件、メリット、注意点などを総合的に考えて納得できるなら、「お買い得」となるかもしれませんね。
借地権とはどういったものなのか?売却する場合、更新する場合、メリットやデメリットなど詳しく書かれています。

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借地権付き建物の購入を考えている方は一度覗いておくといいかもしれません。